元々私は大学時代に秀でた成績を残したわけではないですし、社会人でアメリカンフットボールを続ける気も全くありませんでした。
今回は、そんな私が海外挑戦を志すことになったきっかけをお伝えさせていただきます。
社会人でアメリカンフットボールを続けようと思った理由に関してはまた書かせていただきます。
きっかけはNFL選手からの言葉
社会人1年目はなんとなく仕事優先で生活
現時点でプロリーグではない「Xリーグ」では、ほとんどのXリーガーの方が、あくまで仕事や家族が優先、その次にアメフトや趣味を置いていると思います。
私の社会人1年目もそうでした。
LS(Long Snapper)という特殊なポジション柄、スキルアップを指導してくれるコーチもおらず、どうすれば今以上に成長できるのかもわからなかったので、現状維持をするくらいしか思い付かず、なんとなく日々の練習をこなしていました。
アメフトでお金が稼げるわけではないですし、生きるためには仕事に重きを置くのは当然でもあると思います。
パールボウルでの失敗
2019年6月17日、春の社会人東日本一を決める通称「パールボウル」が行われました。
チームの皆のおかげさまで1年目から東京ドームの舞台を経験させていただきました。
ただ、悔しさのみ残るゲームでした。
1Qの最初のpuntでスナップミスを起こし、大きく後退。その後相手にタッチダウンを許しモメンタムも奪われました。
この失敗を機にもう少し真剣に練習に取り組もうと自分なりに試行錯誤して練習に臨むようになったと思います。
SNSで自分のスナップ動画を配信
自分だけではどうすれば今よりよくなるかが分からなかったので、海外の選手やコーチに向けてSNSで自分の動画を発信するようになりました。
逆に配信している人のものを見て勉強したり、直接メッセージでやりとりしたりと、地道に情報収集をしていきました。
NFL選手からのダイレクトメッセージ
自分自身のプレー動画を発信していると、ある日InstagramにDMがきていました。
海外の選手だということはわかりましたが、誰かはわかりませんでした。
調べてみるとなんと、現役NFL選手で、
NFLのTampa Bay Buccaneers所属のZach Triner選手でした。
動画を見て驚いたとコメントをくれ、いくつかアドバイスを頂いたりしました。
そこから数多くの海外選手やコーチと繋がっていき、
「なぜプロ選手になろうと思わないのか?」
と問われることも多くなり、自分自身の意識も変わっていきました。
舞い込んできたスプリングリーグ、TSL(The Spring League)の話
そこでできた繋がりを機に、
「スプリングリーグ、TSL(The Spring League)に参加してみないか?」
という話が入ってきました。
その前年に同じチームに所属しているKの佐藤さんが参加されていたのは知っていましたが、その程度であまり情報は持っていませんでした。
リーグ自体は1ヶ月ほどあるので参加する場合は会社をやめなければならない状況で、迷いましたが、”会社をやめても死ぬわけじゃないし一生サラリーマンもつまらない”、”体が動くうちに挑戦しないと後悔するかも”という思いと、NFL選手等周りからの声も後押しとなり、海外リーグへの挑戦を決意しました。
それと同時に、
「やるならNFL選手を目指してプレーしよう。ただし2年限定で。」
と思いプロへの挑戦も決意しました。
2年限定は突っ込まないでください。
きっかけは人それぞれ
今回僕の海外挑戦の経緯を紹介させていただきましたが、きっかけも考え方も人それぞれだと思います。
何がいいとかではないですが、私は、”周りのことや自分の能力もあるが、自分はどうしたいのか”、”自分自身の置かれている環境にどう感じているのか”、という視点を主軸に自分のやりたいことを考えることが、決断に置いては大切だと、この時思いました。
海外挑戦する選手が増えることを祈っています。
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