日本アメリカンフットボール界において最高峰のリーグである「Xリーグ」。
アメリカンフットボールの中では、野球でいうと「プロ野球」と同じところに位置するリーグと言えるでしょう。
ただ「プロリーグ」でないだけに、中々モチベーションが保ちづらい部分もあります。
今回はどのような人がプレーしているのか、メリットはなんなのかを切り口に「Xリーグ」をみていきます。
Xリーグの実情
「Xリーグ」が野球で言うところの「プロ野球」と同じと聞くと、小さい頃からの憧れであり、高校、大学を卒業しても簡単に続けるのが難しいくらいハードルが高く、ごく一部の人間のみがプレーすることを許される、そんなリーグをイメージする方は少なくないかもしれません。
ただ、現実は違います。
もちろんリーグとしてはレベルが高く日本最高峰としてふさわしい選手たちが揃っているでしょう。ただプロ野球のように何億と稼げる夢のある世界ではありません。
「プロリーグ」ではなく、ほぼ全ての選手がサラリーマンとして仕事をしている側で、「無給」でプレーしている状態のリーグなのです。
「なんのためにプレーしているのか」
すごく意味づけが難しく、続けるメリットを感じにくいでしょう。大学までは日本トップクラスと呼ばれた選手たちが社会人になってアメフトを続けない1番の理由は、
「続けるメリットがない」
からだと思います。
プロではないのでやっていてもお金になりませんし、むしろトレーニングやサプリメント代でお金がかかります。
それだったらビジネスの世界で結果を出すことにコミットする方が、賢い生き方だと判断してそっちの世界にコミットしていくのは当然のことであるように思います。
人それぞれ価値観が違うので、良い悪いではありませんが、そんなに高い能力を有しながら社会人で続けないなんて「もったいないなあ」と素直に思ってしまいます。
では続ける人はどのような「想い」で続けているのでしょうか?
続ける理由は人それぞれ
アメフトを続ける理由は人それぞれです。どのような「想い」で続けている人が多いのか、いくつかの例でみていきましょう。
純粋にアメフトが好き
1番多い理由は、
「アメフトが好きだから」
これに尽きるでしょう。ボールを投げること、捕ること、相手をタックルすること、インターセプトすること、それらに魅力を感じ、癖になり、大学生で終わるのではなく、社会人になっても続けようと思う人が多いのだと思います。
プロになるため、就職のため
海外を志し、プロになるために社会人で続けている人も少なくありません。
また大学時代の実績を生かして実業団でプレーすることを選ぶ選手もいます。ある種、アメフトの実績も就職活動の一つとして捉える選手も多いでしょう。アメフトが上手なことで、実業団を抱える世間一般的に一流企業と言われる企業に入社することも可能なのです。
ただ、実際は就職を狙ってアメフトを頑張るというよりは、アメフトが好きだから、というのが前提で頑張った結果、声をかけてもらって実業団に入る選手の方が多いでしょう。
アメフト界のため
日本のアメフト界は他のスポーツに比べるとかなり狭く厳しい業界です。「プロリーグ」がないことがそれを象徴しています。
そんなアメフト界を少しでも変えようと思い、社会人になってもアメリカンフットボールを続けながら、試行錯誤している選手も少なくありません。
他にも色々な思いを持った人たちがいる
上記以外にも人ぞれぞれ色々な思いを持ってプレーしています。
単純に誘われたから続けてみようであったり、週末の運動する機会として捉えたり、それこそ暇つぶしとしてプレーしている人たちもいるでしょう。色々な会社に勤めている選手がたくさんいますので、そこで仕事の話もできたりもします。
理由はなんであれ、社会人になっても自分のプライベートを削り、アメフトをプレーしている人たちがいるから今の「Xリーグ」が成り立っています。
何のためにプレーするのか
今回はアメフトを社会人でも続けている人たちは何のために続けているのかという観点でみてきました。
メリットは何なのかという切り口ではあったのですが、プレーしている皆さんの大半は、
「アメフトが好きだから」
「アメフト界の未来のために」
とメリットを求めている人は少ないです。
そもそもメリットデメリットで議論すること自体がナンセンスだったかもしれません(すみません)。
「何かしら利益を求めたい!」という人からするとプレーを続けるのは厳しいかもしれません。
ただアメフト好きの中に入って高いレベルでプレーするのはすごく楽しいです。
一旦メリットを考えずに続ける決断をしてみませんか?
止めることはいつでもできます。
ただ一度やめてしまうと戻るのにはハードルが高いのも「Xリーグ」だと思います。
その一つの決断が、アメフト界、さらには自分の人生の新しい可能性を切り開くことになるかもしれませんよ!
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